2009年1月26日月曜日

ガンバをお金の面から見てみる(1)

あまりにもヒマなので、本業の「数字の見方」研修で使った
資料を引っ張り出してきてみますた。
お題は”2007年度(平成19年度)Jクラブ個別情報開示資料”です。
半年くらい前の資料ですが、そこはご容赦を。

【概要】
ガンバ大阪2007年
営業収入 32.1億円 (7位:平均32.6億円)
営業費用 33.0億円 (7位:平均32.5億円)
-人件費  19.2億円 (3位:平均15.8億円)
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営業利益 -9,200万円
経常利益 6,700万円

・売上高人件費が60%と非常に高いのがヒジョーに目を引きます。コレより高いのは神戸の71%のみ。Jリーグ平均では47%となっています。しかし、製造業とかであれば即死なケースですが、サービス業(つまり人が資本の業種)で50%くらいが普通といわれており、個人力が売り物の業種(コンサルタントや風俗業)であれば6割近くまでいくのでまぁまぁ正等な範囲かと。逆に4割程度の浦和、横浜FM、清水あたりは何にお金を使っているのか不思議ですね。マリノスタウンとかレッズランドとかかな?

・営業収益がマイナスなのも気になりますね。しかも、営業外収益があったようで経常収支はプラスに転じている。営業収益は基本的に本業の収支を表しており、さらに副業でのプラマイを足したのが経常収支となります。プロチームの会計なんかはよく知りませんが、移籍金とか賞金とかでプラスになったんでしょうか?なんにしても黒がでているのはいいことです。

・経常利益率は2.2%。中小企業としてはそこそこ優秀な成績です。サービス業の平均くらいでしょうか。プレミアリーグのクラブが死ぬほど赤抱えていることを思えば素晴らしいですね。まぁ、このご時勢単年度で一喜一憂しても始まりませんが。

・大まかな数字しか公開されていないので何ともいえない所が多いですが、少し多めに設備投資(=選手・スタッフ)している優秀な中規模サービス業って感じじゃないでしょうか。さすが松下から来ている社長さんがしっかり基盤+中長期視点でクラブつくってると改めて安心しました。

長くなってしまいましたので分析編は明日にでも。

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