2009年1月28日水曜日

ガンバをお金の面から見てみる(2)

前回に引き続きガンバのお金の話題を

お題:ガンバはビッグクラブか?



まずは上記のグラフを見てください。J全クラブを営業収益(≒規模)と利益率(≒将来性)という軸でプロットしてみました。

左上:好調な大企業。規模も大きく、利益が出ているので翌年の規模拡大がさらに見込めるクラブ。欧州のトップリーグでは、収穫逓増・勝者総取り・弱肉強食みたいに"を地でいく、ここに入ることができるクラブしか優勝を目指せない状況となっていますね。千葉は選手の移籍金長者でハイリターンを叩き出しています。私が経営者なら税金対策でがっつり設備投資してしまいそうです。
   
右下:不調な大企業。売上は大きいものの、赤字が出てるので規模縮小せざるを得ないクラブ。個々のクラブ状況はわかりませんが採算ラインスレスレの赤なら仕方ありませんが5%以上割っているのは非常に厳しい。単純に商売を考えるなら、お金・人・時間を大量に使った挙句1年経ったら損しているということですからね。タンスの中にお金を寝かしておいたほうがマシということになってしまいます。もちろんクラブが産み出しているのはカネだけじゃないですが。
   
左上:躍進中の中小企業。規模は小さいものの利益を積み上げ将来は大企業もというクラブ。結果論ですが"大分"や"山形"は経営がしっかりしているので躍進できたともいえるのでは?
   
左下:やばい中小企業。もともと小さい経営規模な上に、さらに縮小してしまいそうなクラブ。何もいうことはありません。頑張ってください!
   
ざっとみると右象限がJ1、左象限がJ2になっています。当たり前です。
だいたい15億円前後がJ1、J2の閾値になっているようです。もしJ3ができたら5億円程度がJ2への参入条件になりそうな感じですね。
単純に言うとJリーグ新規参入クラブがJ1目指す場合は売上を3倍にしなければならないわけです。3年後にJ1といった場合には直近2年間の間に売上3倍、つまり年1.7倍ずつ売上を伸張させるということですね。自分が営業マンだったら軽く死ねます。上司に「お前の今月のノルマ170%な」って言われたら…。でもファジアーノ岡山の社長みたいにスーパービジネスマンならなんとかしてくれるかも!?

ガンバをみると利益率は悪くないものの、トップクラブとしては収益が低くなっています。広告料分野ではこの経済状況からこれ以上伸ばすのは難しいと思いますので(といっても公式サイト見るとスポンサーがどんどん増えているので営業力には感服しますが)やはりスタジアムや物販から上がる売上がこれからの要になるでしょうね。観客動員についても、その他物販等についてもちょっと残念なところがあるので、逆にまだまだ伸ばせそうではあります。レッズはすぐにはムリでもマリノスレベルは目指したいところ。私も頑張ってグッズ買い漁りまっす!

しかしグラフをつらつら眺めると結果順位とはかなりぶれているのがサッカーの面白いところですね。
次回はそのあたりを。。。

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